正月ももう半ばを過ぎてしまいました。今年こそはもっと書き込もうと2週間前に思っていたのですが…
以前にバイク誌で連載していたものなんですが、そのままなかなか本にならないので、リライトしながら整理をし始めています。またここでは以前の写真ではなく挿絵を挟んで行こうと計画しています。こんな具合です。こんなイラスト入りのTシャツも造ってみようかとも思っています。
どれだけ走ったのだろうか。走っても、走っても辿りつかない遠くの景色。熱く乾いた空気、そして30℃を越える気温の中、アスファルトに描かれたセンターラインだけが時間の経過を実感させる。 トライシティ(ワシントン州)をスタートして、その日のうちにカナダとの国境を越えようと、アメリカ北西部のデザート地域を私たち親子はバイクで北上していた。
「青空だけで何もない。雲がひとつでもあったらいいのに。早くガス給油で止まらないかな…。父さんはどうしてこんなことをしにボクを連れてきたんだろうか?父さんがバイクで走るのはいつものことだけれど、なぜ僕もバイクに乗せるんだ。それに何でこんなバイクでなけりゃならないんだ。お尻は痛いし、風の音もうるさい。それにしても熱いなあ…。」シュンカはバックシートでつぶやいた。