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Vラリーに思うこと 2

photoKinscamp helping children & family, in need !

Vラリーの主催側であり写真家でもあり、ミュージシャンでもあるOさん。避難先でラリーの開催に向けてその準備をしている。彼自身被災者でもあるがバンドメンバーもウッドベースを津波で流されてしまった。そこで秋田の友人が手持ちのものを届けるということになった。僕もOさんの写真機材のことが心配だったので便乗して先日気仙沼に行ってきた。ここでのひとつひとつのことを見て、明日のためには直接繋がる気持ちがどれだけ大事であるかを改めて実感した。
そして数多くの北関東や東北、北海道のバイカーたちと知り合うことのできたこのラリーに向かって、東京に戻ってから僕ができることを始めた。
先ずはキンズキャンプはこのラリーにベンダーとして参加することを決め、その趣旨を知り合いの人々に相談した。この春に僕の写真入りTシャツを制作してくれた会社がそのTシャツを提供してくれたり、ある会社はキンズキャンプにての葉巻の販売及び岩手県の酒類や産物の販売を通して、その売り上げ全額をこちらに任せてくれるということにもなった。さらに200本の葉巻の無料配布してくれるともいう。僕が写真とエッセイを連載している雑誌社はバックナンバーを提供してくれるということだ。もちろん僕もこのためのキンズキャンプオリジナルTシャツを制作販売することにもした。その売り上げ全部を何らかの方法で地元のバイカーや子供たちに直接に使われるようにしようと思っている。多くの有名人やNPOなどがいろいろな方法でサポートをしているので、僕なんぞがあらためて出しゃばるのも憚るが、地元の子供たちを見守るおっさんたちや、公の対象から外れてしまいそうな環境でリスタートしようとしている子供たちの役に少しでも立てればと思っている。特に現在中学生や高校生の子たちは今は何とかその対象になっていても、幼児や小学生に比べて既にそれなりの考えを持ってリスタートをしようとしている子はともかく、そうではない子たちも少なくはないはずだ。リスタートに必要な数年もすれば大人扱いされてしまう。そして、今こそそんな子たちにとってバイカーの繋がりを見せることは必要なのではないかと思う。全国バイカーたちも彼らへの思いを持っていることを伝えてたいのだ。
早い話がこんな時だから不良などと呼ばれてしまいそうな少年たちこそ、まわりで彼らを見守る先輩や話し相手の存在感が必要なのではないのかと思ったりするのだ。バイカーという存在は彼らにとっても直接になんらかの繋がりとなって行くことを僕らは知っているのだから。
まあ、こんなことを始めてしまったら今回だけの話だけではなく、これからも続けなければならないとも思っているが先ずはVラリーで。

Vラリーに思うこと

photoKinscamp helping children, in need !

来月の18日 岩手県藤沢スポーツランドで開催されることになったVラリー。
この大震災で大変なことになってしまった三陸気仙沼から主催場所の藤沢スポーツランドまでは約20キロ、主催側とて尋常ではない環境だ。当初、開催を延期することも考えていたようだった。そんなウワサを聞いて僕は主催側の一人でもあるIさんに連絡をした。そして東北地方でここまで続けてきたこのミーティングを断ち切らないようにお願いした。というのも個人的にも日本のバイクシーンにおいてもこのミーティングは大切にしたいものだったからだ。このスポーツランドはモトクロスのコースを持っており、少年ライダーたちの貴重な場所でもある。近年バイクレースといってもなかなか協賛を得ることはなかなか難しく、前のクリコマの地震でもコースの修復すら大変だったことを昨年の参加で聞いていたからでもある。
東日本大震災後現地に行ってみて、僕は東北のスターティングオーバーにはまだまだ時間がかかるのではないかと感じる。三年か、五年か、いずれにせよ国レベルの支援をあてにしてもそれはそれは大変なことではないかと思う。そんな中その厳しい環境をもろに喰らうのは子供たちだろう。幼児や小学生はもちろんのこと、僕が心配するのは特に何かが嫌になってしまっている10代の少年たちだだ。早くから目標を定めて小さいうちから向かうことを要求されるこの時代にいて、こうなってしまっては何かを諦めるにしても再開するにもその判断を失ってしまいそうだからだ。そしてその環境を整えるべきまわりの大人にしても大変なエネルギーが必要だからだ。
こんな時こそまわりの大人が全国のバイカーと繋がっていて、元気にその力強さや想いを見せてやるべきではないかと勝手ながら思うのだ。

こんな時のバイカーズミーティング。

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バイカーズミーティング。その存在感はどうしても野外型宴会、それこそ花見と同じようなカタチが日本では定着した。僕ら日本人バイカーにとっては日本製らしいカタチに落ち着いている。しかし今のようなに日常が大きく変化せざる終えない事態になると先ずは二の次となってしまう。バイカーズミーティングがそんなに偉いものを目指しているものではないかもしれないけれど、こんな時に開催して非難を浴びるようなものではないとおもう。

僕らが知っていることで良いアイディアがある。僕らがバイクミーティングを通して知っていることがあるはずだ、ひとりでプレッシャーに悩んでいるより、数でできることがある。
例えばバイクで走 って現地で1リッターのガソリンを主催者が用意したドラム缶に一人一人が継ぎ集めたなら、500人集まれば500リッター置いて来れる。もちろんガソリンを必要とされているロケーションに限るし、あくまでも安易な発想でそこまでに多くのガソリンを各自で消費はしてしまうのだけれど、バイクミーティングで僕らが知っていることはそういったことではなかったのかと思うのだ。

支援にランキングって…

photo芸能人の誰それがどれだけの義援したとか、誰が現地入りしたとかのランキングが始まったみたいだけれど、誰がそんなランキングを必要としているのかなあ。現実に家から何まで失ってしまった被災者にはそんなことどうでも良いのでは….またどのコマーシャルが、誰が、と批判するのは酒のつまみになるかもしれないけれど、テレビすら失ってしまっていて、そんなものを見る時間すらないのが現地ではないのかい。スポーツ選手も何かというとココロは通じているやら、僕らにできることとすぐに口にする。もちろんひいきのスター選手の活躍は、多くの人たちにそれなりの勇気を生み出しているのだろうけれど、被災地で亡くなってしまったり、なんとか生ききっている多くのお年寄りにまたやり直せ頑張れといっている様に聞こえるのは僕だけであろうか。

勿論こんなことを書いていることすら子供っぽいことではないかとも思う。ただこれだけ大変のことになってしまったのだから、今は当たり前であったと思っていた事柄に全てが戻ることだけが復興ということなのか、色々な意見を出し合うべき段階なんではないだろうか。現実的には金が復興への力となることには 疑問を持つところではないが、もう一歩その金をどう使うかでその力は半減してしまうのではないかとも思う。そこまで考えたりアイディアを出しあって、助け合うことができれば良いとも思うのだ。国や地方の都合でなくて今真っ暗なところで、物音や体の揺れですら不安になっている人たちがどう感じているかという段階にきているのではないのかなあ….
そして何よりも、何でもかんでもこんなことがあったから”ひとつになろう”って 本当かよ。こんな言い方も変だろうが東北の被災された人たちより、被災していない人たちの方がとんでもない波に飲み込まれているのでは、などと思ってしまう。
まあ、色々な意味で一緒に頑張りましょうということで….