Monthly Archives: 5月 2011

Vラリーに思うこと 2

photoKinscamp helping children & family, in need !

Vラリーの主催側であり写真家でもあり、ミュージシャンでもあるOさん。避難先でラリーの開催に向けてその準備をしている。彼自身被災者でもあるがバンドメンバーもウッドベースを津波で流されてしまった。そこで秋田の友人が手持ちのものを届けるということになった。僕もOさんの写真機材のことが心配だったので便乗して先日気仙沼に行ってきた。ここでのひとつひとつのことを見て、明日のためには直接繋がる気持ちがどれだけ大事であるかを改めて実感した。
そして数多くの北関東や東北、北海道のバイカーたちと知り合うことのできたこのラリーに向かって、東京に戻ってから僕ができることを始めた。
先ずはキンズキャンプはこのラリーにベンダーとして参加することを決め、その趣旨を知り合いの人々に相談した。この春に僕の写真入りTシャツを制作してくれた会社がそのTシャツを提供してくれたり、ある会社はキンズキャンプにての葉巻の販売及び岩手県の酒類や産物の販売を通して、その売り上げ全額をこちらに任せてくれるということにもなった。さらに200本の葉巻の無料配布してくれるともいう。僕が写真とエッセイを連載している雑誌社はバックナンバーを提供してくれるということだ。もちろん僕もこのためのキンズキャンプオリジナルTシャツを制作販売することにもした。その売り上げ全部を何らかの方法で地元のバイカーや子供たちに直接に使われるようにしようと思っている。多くの有名人やNPOなどがいろいろな方法でサポートをしているので、僕なんぞがあらためて出しゃばるのも憚るが、地元の子供たちを見守るおっさんたちや、公の対象から外れてしまいそうな環境でリスタートしようとしている子供たちの役に少しでも立てればと思っている。特に現在中学生や高校生の子たちは今は何とかその対象になっていても、幼児や小学生に比べて既にそれなりの考えを持ってリスタートをしようとしている子はともかく、そうではない子たちも少なくはないはずだ。リスタートに必要な数年もすれば大人扱いされてしまう。そして、今こそそんな子たちにとってバイカーの繋がりを見せることは必要なのではないかと思う。全国バイカーたちも彼らへの思いを持っていることを伝えてたいのだ。
早い話がこんな時だから不良などと呼ばれてしまいそうな少年たちこそ、まわりで彼らを見守る先輩や話し相手の存在感が必要なのではないのかと思ったりするのだ。バイカーという存在は彼らにとっても直接になんらかの繋がりとなって行くことを僕らは知っているのだから。
まあ、こんなことを始めてしまったら今回だけの話だけではなく、これからも続けなければならないとも思っているが先ずはVラリーで。

Vラリーに思うこと

photoKinscamp helping children, in need !

来月の18日 岩手県藤沢スポーツランドで開催されることになったVラリー。
この大震災で大変なことになってしまった三陸気仙沼から主催場所の藤沢スポーツランドまでは約20キロ、主催側とて尋常ではない環境だ。当初、開催を延期することも考えていたようだった。そんなウワサを聞いて僕は主催側の一人でもあるIさんに連絡をした。そして東北地方でここまで続けてきたこのミーティングを断ち切らないようにお願いした。というのも個人的にも日本のバイクシーンにおいてもこのミーティングは大切にしたいものだったからだ。このスポーツランドはモトクロスのコースを持っており、少年ライダーたちの貴重な場所でもある。近年バイクレースといってもなかなか協賛を得ることはなかなか難しく、前のクリコマの地震でもコースの修復すら大変だったことを昨年の参加で聞いていたからでもある。
東日本大震災後現地に行ってみて、僕は東北のスターティングオーバーにはまだまだ時間がかかるのではないかと感じる。三年か、五年か、いずれにせよ国レベルの支援をあてにしてもそれはそれは大変なことではないかと思う。そんな中その厳しい環境をもろに喰らうのは子供たちだろう。幼児や小学生はもちろんのこと、僕が心配するのは特に何かが嫌になってしまっている10代の少年たちだだ。早くから目標を定めて小さいうちから向かうことを要求されるこの時代にいて、こうなってしまっては何かを諦めるにしても再開するにもその判断を失ってしまいそうだからだ。そしてその環境を整えるべきまわりの大人にしても大変なエネルギーが必要だからだ。
こんな時こそまわりの大人が全国のバイカーと繋がっていて、元気にその力強さや想いを見せてやるべきではないかと勝手ながら思うのだ。